IRISARイリサールについて
スペイン語の動詞『IRISAR(イリサール)』には、『他人やものを虹色に輝かせる』という意味と、
『自分が虹色に輝く』という二つの意味があります。お申し込みいただく選手、指導者の方には、自分の強みや弱みも
知り、それを活かして自分の色で輝いて欲しい、そしてその手助けをしたいとの思いがあります。
遊びではなく競技としてプレーしているサッカー選手は基本的に誰かに評価される環境の中でプレーします。そして、選手は大きく分けて4つの要素を考慮に入れられ評価されると言われています。
それは、『テクニック』『フィジカル』『インテリジェンス』『人間性』の4つです。
昨今日本では特にテクニック、ドリブルに特化したスクールが増えていると思いますが、イリサールは
テクニックではなくインテリジェンスに特化したサッカースクールです。
この4つの要素にもそれぞれ特徴がありますし、
選手はそれぞれ得意なところ、苦手なところがあるでしょう。しかし、インテリジェンスの要素は、
特徴として、フィジカル要素など、一定の才能が
必要な要素よりも、誰でも改善できる要素だと
思っています。
そして、サッカー選手としていい評価をして
もらうためには必要不可欠な要素です。
ボールを持てばどんな状況でもドリブルしかせず
囲まれてボールを失うサイドの選手や、背は高くてヘディングは強いけどゴールを決められる時にいいポジションにいないFWなど、インテリジェンスが欠けてると、いくら他の要素が良くても評価は
下がることになります。
しかし、インテリジェンスを個人的に鍛えてもらえる環境は少ないです。それはそのチームの指導者の力量の問題ではなく、単純に90分の中で出場した全選手の全プレーを切り取って、全員に個別で『こういう時は
このポジショニングをとるべき』などと振り返ることは不可能だからです。
では、インテリジェンスを鍛えるにはどうすれば良いでしょうか。
まずは知識を得ること。そして、勉強でも同じですが、復習(フィードバック)です。知識を得て、選択肢を増やし、試合をする。そして試合を振り返り、自分のその引き出しの中の選択肢を磨いていく。
イリサールはそのためのサッカースクールです。
現在日本代表の選手のほとんどは海外、特にヨーロッパでプレーする選手です。つまりヨーロッパで当たり前に教わるような戦術項目は”知って”おかないといけないです。それを知るのは何歳でも遅くはないですし、
早ければ早いほど良いでしょう。
スペインでは、指導者の学校で、学校の数学や国語のような教科のようにサッカーを教わります。そして
2024年にA代表はユーロを優勝し、U23はパリオリンピックを優勝したスペインの選手はそうした指導を受けているため、みんなこれを少なくとも”知って”います。
イリサールはインテリジェンス特化型サッカースクール


知識を得る
上の図はスペインの指導者学校での
知識に自分の経験を加えてまとめた
サッカーの戦術項目です。
31個+10個あります。もちろん
日本でも当然とされているものもあります。サッカーを高いレベルでプレーするために必要だとスペインで考え
られている項目であり、それは日本でプレーしてても必要なのは同じです。

試合
知識を得て、プレーの引き出しを
増やして、練習や試合でやってみる。成功体験や失敗体験をひたすら積み
重ねる。その経験 をしっかり認識するためにフィードバック用の映像を
しっかり撮ることも不可欠です。

フィードバック
勉強でも、テストを受けて答え合わせもしない勉強しかしないで、偏差値の高い学校に合格する人はいない
でしょう。サッカーでも試合をして
終わりの選手と、しっかり見直して
課題や成功体験を認識している人では成長の差は歴然です。
プレーをしていて、調子の波が激しいことはありませんか。
バルセロナから帰国していた際、プロになった選手も含め大学生を約4年指導しましたが、高校までJクラブのユースや全国出場校でやっていた選手も知らないことはもちろんありました。スペイン語だからではなく、アクションとして知らない、もしくは無意識にやっていたことがあります。無意識でやっていたことも、知識として意識的にやること、自分がうまくいく時といかない時の差をしっかり客観的に理解することでプレーの精度は上がります。
また、スポーツ心理学の知識も活かして、メンタル面からのアプローチもしていきます。
イリサールを通してインテリジェンスやメンタルの要素を強化し、自分のテクニックやフィジカル要素の強みを安定して最大限発揮できる選手、そして高い評価を得られる選手を目指しましょう。
高校年代からも選手がヨーロッパに出て行くことが増えている日本サッカーにおいて、指導者も情報を広く
取り入れることが不可欠になってきています。今の時代、本やインターネットを通じて海外の情報を
取り入れることは簡単だと思いますがその情報は一方通行のことが多いでしょう。情報を受け取るだけでは
なく、ヨーロッパの現地からその情報の背景まで会話しながら、選手と同じように、指導者としての選択肢を増やしていただく機会になると思います。
具体的には、
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戦術項目について。日本にあるもの、ないもの、定義がはっきりしていないものの整理。
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練習メニューの種類 15種類+2
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練習メニューの作り方、1週間のスケジュールの考え方
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プレーモデルの作り方
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チームマネージメントの仕方(個人的経験からだけではなくスペインのサッカー協会でも教わる内容)
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分析の仕方
などです。
スペインのサッカー協会の特徴の一つとして、去年言ってたことと今年言ってることが違うということもあります。なので知識のベースを共有した後はそれぞれの考え方に基づいて進んでいけばいいと思っています。
選手も、指導者も、自分の選択肢を増やし、その中でより深く自分を知り、
自分が一番輝ける形、色を探し、磨いていく。そのためにイリサールがあります。
指導者の方へ、ヨーロッパのサッカー協会で教わる知識を共有します。